感情的知性(EQ)を高める方法
感情的知性は一朝一夕にして向上できるものではありません。その向上の過程は、誠実に自分自身を振り返る旅路のようなものです。自分に足りない要素を考えるときには特にこの傾向が強くなるでしょう。
感情的知性が高ければ、同じような経歴、学歴や経験を持つ人たちに対しても差別化が図れるようになります。経営幹部職の場合には、感情知能に対する造詣の深さにより、チームのモチベーションを高め、会社全体で強固な信頼関係を築くことができるかどうかに大きな差が出てきます。
リーダーとしては、以下のような感情的知性を高めるヒントが参考になります。
- 従業員や同僚に対して率直で建設的なフィードバックを求める。
- アサーティブな方法で従業員と話し、互いに尊重し合う。
- 言葉だけではなく、ボディランゲージやジェスチャー、トーンでもコミュニケーションをとる。
- 感情に圧倒されたり、動揺しやすくなるタイミングを記録する。
- 目標を設定して大小の課題に直面することで、自分自身や周囲モチベーションを高める。
- 共感力を高めるため、さまざまな状況にある人の物語を読む。
- チームメンバーが孤立しないよう、Zoom でバーチャルミーティングを開催する。
- 適切な EI 行動のモデルとなり、チームの関わり方の規範を確立する。
- 感情的知性を発揮している人を認識し、その人に感謝することから始める。
ストレスが強い状況では、反応よりも応答を優先するようにします。一番大切なのは態度です。ネガティブな気持ちを行動や言動で表すことはせず、ポジティブな姿勢を示すことで、周囲の人も近づきやすくなります。この点に気をつけるだけでも、敬意と透明性に満ちた環境を築くための大きな一歩となります。
集団としての感情的知性を高めるという共通の目標に向かって全員が集中することで、チームのコミュニケーションが強化され、内部での対立も解決しやすくなります。さらに、仕事の内容を問わず、メンバーの生産性と積極性を高める上でも有効な手段です。
自分自身の感情的知性を把握するのは非常に内省的なプロセスですが、そのプロセスからは何が得られるのでしょうか。また、真の変革を実現するためには何が必要となるのでしょうか。
感情的知性の向上度を確認する方法
現在の感情的知性と自己認識のレベルにより、フローを見つけるのに時間がかかる可能性もありますが、幸い、すべてを修正する必要はありません。自分の強みを強化することから始めましょう。
ある程度能力があるものの、改善の余地があるスキルから追跡を始める方が、進捗を追跡しやすくなります。例えば、チームメンバーとのコミュニケーションが得意な場合には、他の部署のメンバーや同僚と交流してみて、どうなるかを比較してみましょう。
こうして少しずつ前進することで、自信を持って大きな課題に取り組めるようになります。
当然ですが、効果の点では、感情的知性の弱点となる部分に立ち向かうよう自分を追い込むことが最も分かりやすい成果が得られるでしょう。もし、危機的な状況での対立や権威を示すことが課題ならば、こうした状況で感情的な反応をどう管理すべきかに集中するとよいでしょう。
個人的な感情的知性の向上で進捗が見られるかどうかを直感的に判断するには、直属の部下、同僚や上司に率直で正直な意見を求めるのが効果的です。オンラインの360度評価ツールを使えば、匿名で手軽に意見を集められます。
こうした評価で集められたフィードバックには、自己評価が含まれることも多々あります。
感情的知性の向上の効果は、チームメンバーとの日々のコミュニケーションのしやすさや生産性の改善といった形で現れるでしょう。直接目に見え、非常に達成感のある成果といえます。テレワークが一般化した「ニューノーマル」の現在は、高い感情的知性をもつリーダーこそが活躍できる時代と言えるでしょう。