Acxiom
Lucidchart と Okta を連携させて活用することで、Acxiom では、管理者による適切な監視のもとに従業員が使いたいアプリを選べる環境が実現しました。
主なメリット
- Okta との連携
- Acxiom はクラウド ID 管理プラットフォーム Okta を導入して Lucidchart と連携。管理者は、同社の Okta ポータルから Lucidchart ライセンスを付与し、アプリの使用状況を追跡することができます。
- アクセスが簡単
- ライセンスを受領後、従業員は Okta からシングルサインオンで Lucidchart にログインでき、従業員の利便性アップと企業のセキュリティリスク低減の両方が実現できます。
- コラボレーションをスピードアップ
- Lucidchart の Okta インテグレーションの活用で、ライセンス承認プロセスがスピードアップ。社内のあらゆるユーザーに Lucidchart への閲覧のみのアクセスを手動承認なしで許可でき、全世界に広がる Acxiom の従業員が即座に Lucidchart の文書の共同編集をスタートできます。
サイズ: Large (2501+ employees)
Acxiom は、マーケティングデータと分析ソフトウェアの主要プロバイダーとして世界9か国に拠点を構えています。新しいテクノロジーを貪欲に取り入れる積極性で、40年以上にわたり、業界をリードし続けてきました。
Acxiom Corporation は、およそ50年間にわたる知見と経験の蓄積を誇るマーケティングデータと分析ソフトウェアの主要プロバイダーです。Acxiom のプラットフォームは、データ収集に加え、データから行動につなげられる洞察を得るために活用されています。
同社では、長年にわたり、次々に現れるさまざまな技術を積極的に導入し、ビッグデータモデルに対応できる有望な新技術を取り入れてきました。近年では、従来型のオンプレミスソフトウェアに代わり、クラウドアプリケーションの活用を勧めています。
こうしたシフトは、研究開発への投資増を目指す CEO の Scott Howe 氏の求めに応じた動きで、従業員一人ひとりが業務を進めるために使用するツールや方法を積極的に選べる環境を整備したいとの同氏の意向を反映したものでもあります。
選択肢が広がり、従業員からの反応も好意的なものでしたが、いくつか問題も発生しました。ユーザーが個別にアプリに登録する動きが広がったことで、管理者がアプリの使用状況や費用の支出状況を把握しにくくなり、複数のアプリに個別にログインする手間やリスクも浮上しました。
個人の選択の余地と自律性を確保しながら、管理者によるスムーズな監督をできるだけ簡単に実現できる方法が求められていました。
Okta との連携でスムーズなプロビジョニングを実現
情報セキュリティ上級マネージャーを務める Pablo Valarezo 氏は、Acxiom 社内で高まるクラウド ID とアクセス管理のニーズにすばやく気づき、社内のクラウドアプリ使用管理に向けて、コラボレーションチームとの密接な協業を開始し ました。
そうした際に、コラボレーションチームのメンバーが特に注目したのが、同氏の愛用するオンライン作図アプリ、Lucidchart でした。同氏が Lucidchart の使用を始めたのは、Windows マシンから Mac へ乗り換えた際に Microsoft Visio から移行したのがきっかけですが、実際には社内に他にも同様に Lucidchart を使用している従業員がいることが判明し、コラボレーションチームでは、このユーザー層をさらに広げていくことを決めました。
当初は、SharePoint ワークフロー経由で Lucidchart ライセンスを従業員に提供する予定でしたが、従業員一人ひとりがワークフローを検索してリクエストを提出し、そのリクエストを他の誰かが審査した上で、最終的に管理者が Lucidchart のプロビジョニングを行うという形でプロセスが煩雑になりすぎるため、この案は却下されました。
チームでいくつかの選択肢を検討した末、プロビジョニングやシングルサインオンなどの機能を備えた Okta の包括的なクラウド ID 管理プラットフォームを導入することに決定しました。
Lucidchart と Okta との統合で、使用状況の管理がこの上なく手軽になり、今では、従業員が Acxiom の Okta ポータルで「アプリを追加」をクリ ックし、続いて「Lucidchart」をクリックしてライセンスをリクエストすれば、管理者は Lucidchart へログインせずにアプリ内でライセンスリクエストに対応できます。
リクエストが承認されると、申請者の Okta ポータルに Lucidchart が追加され、シングルサインオンで手軽にアクセスできるようになり、さらに、社内のだれでも、管理者による手動承認を経ずに Lucidchart への閲覧のみのアクセス権限を即座に得ることが可能です。
リスクを低減しながら手軽にコラボレーションできる環境を実現
Lucidchart を始めとするアプリの使用を Okta で一括管理することで、さまざまなメリットが得られました。
まず1つ目は、世界中に数ある Acxiom の拠点間での従業員のコラボレーションの効率が大幅にアップしたこと。ソフトウェア統合の詳細の説明に図を多用する Valarezo 氏は、ワンクリックでプロセスが完了する Lucidchart の手軽な共有機能を特に評価しています。
「Lucidchart に関しては、中国、モントリオール、レッドウッドシティと、さまざまな場所で働く同僚と情報を共有して確実に理解し合える点がとても気に入っています。また、OS を選ばない点もいいですね。社内には、Windows しか使わないユーザーもいれば、Windows は絶対に使わないというユーザーもいます。ほとんど Linux しか触らないエンジニアもいます。ブラウザを使えばこうしたプラットフォームのどれでも作業でき、同じ図が同じように表示されるので、快適です。」
さらに、Okta と組み合わせることで、個々のチームやユーザーが画一的なツールでなく各自のニーズに最適なソフトウェアを使えるよ うになり、生産性も向上しました。例えば、Acxiom の従業員の大半が1つの文書コラボレーションプラットフォームを使用しているのに対して、少なくとも1つの部門では別のプラットフォームを使用しています。
最後の点は、Okta インテグレーションの使用により、管理者がグローバルレベルと個別レベルの両方でアプリの使用と ID を追跡して管理できるようになり、セキュリティ面でも安心感が生まれたことです。クラウドアプリの信頼性が高まり、アクセスしやすくなった点もプラスでした。
新たなテクノロジーの採用を重ねて付加価値を高め続け、成功を次の成功につなげることで、Acxiom は40年以上にわたり業界をリードし続けてきました。クラウドでの作図コラボレーションの延長線上として、同社では、ユーザー ID を Okta と IaaS プラットフォームとの間で相互に移植する Okta の新機能も早期に導入しています。
Valarezo 氏はこうまとめます。「結局、重要なのは ID 管理なのです。ユーザーにライセンスを付与する際には、その ID が対象のユーザーに属するものであることを確実に把握しておく必要があります。Okta と Lucidchart を使うことで、そうした目的を果たすことができます。」
Lucidchart エンタープライズなら、社内のユーザーは SAML シングルサインオン経由でアカウントの認証が可能に。管理者は、使い慣れた Okta のインターフェイスからユーザーの作成、プロビジョニングやデプロビジョニングができるようになります。